2022年09月12日
秋の蚊
☆秋の蚊は、かゆいと聞きますが、その理由を、ヤフー記事から。
「秋の蚊に刺されるとかゆい」「年を取ると刺されなくなる」は本当か “蚊博士”が解説
夏の暑さが和らぎ始め、聞こえてくる虫の声にも秋を感じるようになってきました。しかし、蚊は秋もまだまだ活発。「秋の蚊に刺されるとかゆい」と聞きますが、それは事実なのでしょうか? また、年を取ると蚊に刺されなくなるといった声も。蚊の活動が活発になる期間について伺った前編に続き、“蚊博士”こと研究歴25年の害虫対策専門家、白井良和さんに解説していただきました。
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かゆみの原因は蚊の唾液によるアレルギー反応 免疫状態で違いが
夏に蚊に刺された時よりも、秋の方が「かゆい」「腫れる」といった声を聞くことがあります。刺される時期によって違いはあるのでしょうか。白井さんによると、そういった症状が出ることはあり得るそうです。 まず、蚊に刺された時にかゆくなるのは、蚊が吸血時に皮膚の中に唾液を入れるため。この唾液によるアレルギー反応でかゆくなります。この反応は、刺された経験や免疫の状態、年齢によって、反応が大きくなったり小さくなったりするそう。また、指や腕など刺された部位によっても感じるかゆみが異なります。 「個人の免疫状態によって大きく異なるため、誰もが同様に該当する状態ではありませんが、人によっては、ヒトスジシマカに刺された経験が秋の方が多くなっているため、かゆみが増す人がいるかもしれません。また、アカイエカは秋に増えます。刺された経験が少ないアカイエカに刺されたことで、かゆみが増す人がいるともいえるでしょう」
秋に蚊が活発になるのに、気温が大きく関係していることは前編で説明した通り。それだけでなく秋は一年の中で最も雨量が増えます。そういった気象条件も、秋に蚊に刺されることが増える原因の一つのようです。 「雨が降ると水たまりが増えるため、蚊の幼虫が多く育ち、全般的に蚊が多くなります。大雨の時には、蚊に刺される可能性は低いですが、屋根の下で雨宿りをしている時には、蚊に刺される可能性があります。雨の後は、降雨中に吸血できなかった蚊が、吸血意欲満々で人に近づく可能性があり注意が必要です。もちろん雨の前も通常の注意が必要です」 注意をしていても蚊に刺されてしまうことも。そういった時に、即効性のある対処法としては、ジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン薬)などかゆみ止め成分が入った虫刺され薬を塗布するのが一番有効だそう。虫刺され薬がない場合には、流水で冷やし、なるべくかかないようにすると良いようです。
年を取ると蚊に刺されにくくなる? 年齢は無関係
ちなみに、「年を取って蚊に刺されなくなった」という声もよく聞かれますが、白井さんによると蚊が好む要素として、基本的に年齢は関係ないそう。しかし、前述した通り、蚊に刺された経験によって症状の現れ方に差があるため、違いがあるように感じるようです。 「子どもは、肌の露出が多い服装で新陳代謝が活発。そのため刺されやすい傾向にありますが、蚊にとっては血を吸えれば子どもでも大人でも年配者でも良いため、年齢を問わず刺します。しかし、かゆみの反応は年齢とともに変化していきます」 蚊に刺されたことがない新生児期などは無反応。その後、乳児期から幼児期において蚊に何度か刺された経験から、刺された翌日以降にかゆみが出る遅延反応のみが現れるようになります。 そして、幼児期から青年期では刺されてすぐにかゆくなる即時反応と翌日以降にかゆくなる遅延反応とが両方出るように。さらに青年期以降になると、すぐにかゆくなる即時反応のみを経て、老年期には刺されても反応が出ない無反応となります。 「蚊に刺された経験が多くなった年配者は、無反応になっていてかゆみがほとんどないという人もいるでしょう。研究者の中には、刺されすぎて無反応になった人も確かにいます」 とはいえ、白井さんによると、刺されやすい人と刺されにくい人は存在するそうで、刺されやすい人の要素としては次の通りです。 【蚊に刺されやすい人の特徴】 ・体温が高い ・活発で二酸化炭素を多く出している ・やや汗かきで肌がみずみずしい(肌の水分量が多い) ・色黒
蚊に刺されると、かゆみがつらいことはもちろんですが、ただの虫刺されと油断していると、高熱などに襲われることも。 「日本でも、2014年に東京で国内感染を起こした『デング熱』、患者報告数は1992~2011年の間に年間10人以下など非常に少ないものの患者数がゼロではない『日本脳炎』など、注意すべき蚊による感染症があります。『ウエストナイル熱』、『ジカ熱』、『チクングニア熱』なども、海外から入る恐れがある病気です」 また、病原体を持たない通常の蚊でも人によっては注意が必要です。 「蚊の唾液によるアレルギー反応が重篤になる『蚊刺過敏症』があります。その方々は、蚊に刺されると発熱したり、刺された箇所が壊死したりするので、特に蚊に刺されないよう注意する必要があります」 多くの蚊は約25~30度の気温で活発になります。暑さが落ち着いてくるこれからの季節、ますます虫除け対策が必要となります。
☆転記時にフォーマットが乱れているので、読みにくいかもしれませんが、ご容赦ください。
蚊だけではなく、マダニ等も深刻な感染症を起こす恐れがあります。
秋になったからと安心して、裸足で戸外へ出たりするのも、用心が必要です。
虫除けは、(ドラッグストアによっては、蚊取り線香は販売しない時期もありますが)一年中必要ですね^^b